甲府盆地北部 妙見山 2010年11月28日

所要時間 6:11 駐車場−−6:15 堰堤−−6:51 1160m肩−−7:00 妙見山 7:05−−7:10 1160m肩−−7:25 駐車場

概要
妙見山は以前の地形図では1358.3m三角点峰だったが、いつの間にかそこは「差山」となっており妙見山は南西の1224m峰に引越しした。南西の北原集落から往復。地形図には登山道は無いが鼓川温泉(牧平)から登山道があるようだ。下部は植林帯、それ以上は落葉雇用樹林で藪皆無でどこでも歩ける。山頂は2つの小ピークで構成され、たぶん北側のピークが山頂。



 妙見山は一度登っているのだが、現在のネット上の地形図ではその時登ったピークの山名は「差山」となっており、その南西の1224m峰が妙見山となっている。確か、妙見山に登ったときに「差山」の山頂標識がかかっていた記憶があり、おそらく地元の呼称にあわせたのだろう。山梨県内の地形図に山名が書かれた山は全て登る予定であり、新たに追加されれば登る必要がある。小さな山なので土曜日に川上村の山に登った帰りに立ち寄ることにした。

 道は無いのでどこから登るかであるが、以前は東側の集落から登ったが、今回はそちらから登ると稜線を越ええ反対側に下ることになり無駄が多いので、西側からのアプローチがお得だ。南西側の麓には北原集落があり、その北側から沢に沿って車道が延びており、そこが一番楽できそうだった。

この林道から登り始める 鳥獣避けゲート。施錠無し(帰りに撮影)

 集落に入って地形図を見ながらそれらしき入口を探すと工事現場入口の看板があり、いかにもそれらしい箇所を発見。人家の間を抜けて上部に出ると地形図に書かれていない分岐があり、地形図どおり左に入り、右に入る道を探しながら進んで発見はしたのだが草ぼうぼうで全く車が入っている形跡が無い。さすがにこれを行く勇気は無いので諦め、地形図に無い右の車道に入ってみた。少し下ってから左に急激に高度を上げる林道を発見したが途中に鳥獣避けのゲートがあり、あまりにも傾斜が急でサイドブレーキを思いっきり引いても車がバックしてしまう状況で、ここも諦める。ただ、この傾斜で上部まで続いていれば車道だけで結構な高度を稼げそうで、歩きでも使えそうなので下部の駐車スペースに車を置いて歩きに切り替えることにした。

林道終点に砂防ダム(帰りに撮影) 砂防ダム手前から右の植林帯に取り付く
植林から自然林に 自然林の尾根を登る

 まだ薄暗い中を出発、デジカメのシャッタースピードは0.4秒とか恐ろしく長く手振れ必至なので撮影の際は何か立っている物にデジカメを押し当てて三脚代わりにする。鳥獣避けのゲートを開けて通過、ちゃんと締めるのは忘れない。急な林道を距離にして100mも登ると大きな砂防ダムが登場し、その直下で林道は終わっていた。これなら下から歩いても変わりない。沢はほんの僅かしか水は流れておらず、それを渡って左岸側の尾根に取り付く。ここは植林帯でいっそう暗い。獣道だろうか縦横に筋が横切り、それらを繋いで高度を上げる。まあ藪は皆無なので獣道が無くても全く問題ないが。最初から急登で汗をかかされた。広い尾根で下りがやや心配だが、左手に砂防ダムが見えるので大丈夫だろう。

1020mで尾根合流しなおも登る 露岩があるが問題なし

 やがて落葉広葉樹林に変貌しやっと明るさが増す。ここまで上がると尾根の形状が明瞭化し、頭が赤い杭(境界標識?)が見られるようになった。踏跡は無いが人跡未踏というほどではないらしい。この付近はすっかり落葉して地面は落ち葉でいっぱいで、カサカサ音をたてながら登っていく。1020mで西に尾根が分岐するが、今まで登ってきた尾根の方が明瞭で下りで引き込まれることはなさそうだ。

1160m肩 1160m肩 登山道の標識

 この尾根も落葉広葉樹林で藪は皆無で歩きやすい。踏跡や目印等は無いが倒木は少ないし尾根も明瞭だ。途中、露岩が出てくるが左から簡単に巻けた。1160m肩で南から上がってくる尾根と合流するが、ここは下山時間違えやすいだろうと肩手前に目印のテープを貼り付けようと思ったら肩には何やら標識が立っているではないか。なんと牧平の鼓川温泉から上がってくる登山道であった。なんだ、登山道があったのか。考えてみれば旧妙見山に登ったときに南北に道があったので、考えてみればこの尾根上にあって当然だろう。この標識が尾根分岐のいい目印になるのでテープは不要となった。

広い尾根を登る 妙見山手前のピーク

 登山道に出たが踏跡が落ち葉に隠れているからだろうか、今まで歩いてきた道無き尾根と大差ない雰囲気だ。唯一異なるのは邪魔な木が張り出していないことで、パっと見た目では登山道の存在は分からない。まあ、こんな雰囲気の道の方がいいけどね。緩やかに登っていくと小ピークに到着、ここで尾根は右に屈曲している。ここが新妙見山山頂らしい。GPSの表示では残り60mだが誤差の範囲か。ここには1160m肩と同じ表紙が立っているが山頂標識はなく、古びた手製の標識がこの先の差山方向を指して妙見山となっていた。いったんここで立ち木にテープを巻いて山頂名を書いたのだが、GPSの残距離がいやに大きいのが気になってもう少し先に行ってみることにした。前方には大きなピークがあるが明らかにここより数10mは高いので妙見山ではない。

妙見山山頂

 少し下って少し登ると何とここにも小ピークがあり、GPSの残距離は20m以内に収まった。ここが地形図上の1224m峰だ。こちらには古びたテープが巻かれた木があるだけでさっきのコブよりもずっと山頂らしくない場所だった。まあ、標高はどちらも同じくらいだろうからさほど気にする必要はないだろう。当然であるが周囲は樹林に覆われて展望はなかった。


尾根を外れて砂防ダム下流へ下る 鳥獣避けゲート手前に出た

 帰りも同じルートで下る。コースが短いこともあって目印を残さなくても尾根分岐で迷うようなことはなく、右手に砂防ダムが出てきたところで尾根を外れて右の微小尾根を下ると末端が鳥獣避けゲートであった。

 

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